元 楽天株式会社 取締役 常務執行役員
カーディナル合同会社 代表社員

安武 弘晃

HIROAKI YASUTAKE

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コンシューマー・タッチポイントから、複数サービスを提供。
楽天の本質は、会員ビジネスだ。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

楽天のビジネスそのものの将来は、どうなっていくと思われますか?

安武様
安武

それは・・・私は語れないですね(笑)

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

だいだいでいいのですが。たとえば楽天って、いま、何屋さんかわからないようになっていますが・・・。

安武様
安武

少し振り返れば、たとえば高島屋を見ると、百貨店ですがカードがあったりするじゃないですか。ああいう形で、コンシューマー・タッチポイントを取ると、複数のサービスを提供できるんですね。コンシェルジェサービスやカードであったり。

楽天の本質は会員ビジネスなんです。いかにたくさんの商品を提供して、たくさん使っていただくか。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

なるほど、だからカードや銀行などを・・・

安武様
安武

楽天モバイルなどは短い期間で伸ばしてます。たぶん、いま日本で2位くらいだったと記憶しています。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

ああいうのに入ろうとしている人は、コストに敏感なんですか?

安武様
安武

井上さんはターゲットじゃないですね(笑)。少しでも安くしたいと言う人と、深く調べずに買ってしまう人、その二つのセグメントじゃないでしょうか。IIJmioがあまり広がっていないというのは、IIJというブランドが世の中に広まっていないので、地方でテレビしか見ない人は手を出しにくいんですね。それなら楽天は野球をやってるし、聞いたことがあるから、となるわけです。

この業界が進化したのは、IIJがしっかりしたものを出したからで、この先もしばらくは続けて行くでしょうが、ユーザーから見たら大丈夫かなと思っちゃうんですよね。コンシューマー・タッチポイントを持っている強さがそこで、だからクロスセルができるわけです。04

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

そうすると、今後も会員ビジネスとして有力なものを・・・

安武様
安武

どんどん追加されていくと思います。いまはまだ大きな収益でない保険とかも、成長するようになると思います。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

トラベルはどうですか?ECとの親和性が高いのをわかっていて、買収したわけですか?

安武様
安武

そうです、おっしゃるとおりです。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

いまも伸びてますか?

安武様
安武

そうですね、強いですね。他人事みたいですが、安泰なのは間違いないです。

                                                                           

Part3へ続く

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