ヤフー株式会社 代表取締役社長

宮坂 学

MANABU MIYASAKA

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初ボーナスに感動、「なんていい会社なんだ!」。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

そして無事に入社がかなったわけですね。最初に手がけた仕事はどういった分野でしたか?

宮坂様
宮坂

面接の時点では営業系だったと記憶しています。けれど入ったら話が変わっていて、プロデューサー職というか、Yahoo!ファイナンスの立ち上げを手伝って欲しいと言われました。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

面接の時は広告営業みたいな話でしたか?

宮坂様
宮坂

そうですね、ひと言で言えばビジネス系でした。あとはエンジニア系に分かれていました。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

たしかにエンジニアではないですね。

宮坂様
宮坂

何でもやりますと言っていたので、分類は特に気にしませんでした。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

ヤフーに入ったら、経済状態は好転しましたか。その頃はまだ、給料だってそんなに高くはなかったのでは?

宮坂様
宮坂

今の社員の水準に比べると、低かったかもしれません。それでもすごく上がって嬉しかったですし、いちばん驚いたのが“ボーナスが出たこと”でした。初出社の1カ月後がボーナスの支給日だったのですが、当日、面接官だった有馬さん(元取締役)に呼ばれたんです。何かと思ったら、「悪いな、入社1カ月だからボーナスこれしか出せないんだ」と。唐突に渡された封筒には、何と現金が・・・!私はもらえること自体にびっくりして、「なんていい会社なんだ!」と感激しました。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

何歳くらいの頃でした?

宮坂様
宮坂

29歳です。まあ、若いですよね。それで東京へ来たときの話に戻るのですが、貯金がないからアパートなんて借りれません。敷金礼金が払えないんですよ。そこで仕方なく、先輩の家に間借りしました。今で言うシェアハウスのはしりですね。だから人事に提出する書類には、住所に○○方と書きました。そうしたら、「○○方ってどういうこと?」と聞かれ、事情を話したら人事の人がびっくりしてましたね。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

面白いエピソードばかりですね。

宮坂様
宮坂

いま思えば、ヤフーへの転職はタイミングが合ったというか、ひとつの縁だったと思っています。もし前の会社である程度の給料をもらっていたら、ここにいなかったかもしれません。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

現状に満足していたら、京都にずっといたかもしれない。

宮坂様
宮坂

わからないものですよね、人生って。

 
 
Part2へ続く

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