株式会社サイバーエージェント 取締役 人事統括
曽山 哲人様
TETSUHITO SOYAMA
半期に一度60分、棚卸会議で業務を削減。
井上
働く場所についてお尋ねします。いま、リモートワークは取り入れていますか?
曽山
リモートワークは、一部、OKにしています。子どもが熱出した時のパパやママなどを思い浮かべていただくとわかりやすいですね。一方でみんなが集まることも大事にしていて、エンジニアが集中して開発できる部屋を用意したりもしています。
井上
エンジニアのリモートワークは考えていない?
曽山
サイバーエージェントにおけるサービス開発は、方向性を決めた後にピボットすることが多く、微妙なニュアンスの調整が必要になってきます。だから対面で話した方が進めやすいんです。もちろん、もっとリモートでやりたいという意見もあります。
あとは部署単位でコントロールが利くのなら、自由にやって良いよとも伝えています。実際、部署によっては独自のスタイルで勤務しています。
井上
部署任せで大丈夫なものなんでしょうか。
曽山
そのくらいでいいのでは、と思ってます。目標と成果さえ共有できれば、後は任せています。たとえば、いまこの1時間、デスクにかじりついて真面目にやりました、なんてどうでもいい話ですから。
井上
働くって、そういうことですよね。
曽山
すごい成果を出す人であれば、勤務時間がずれようが、気にしません。そうしたスタンスが大事だと思っています。真面目ファーストより、成果ファーストですね。
井上
ちなみにいま、出勤時間は決まっているんですか?
曽山
午前10時を目安にしている人が多いですね。多少の前後があったり、そこから自由にしている部署もあります。
井上
勤怠の管理は、どういう仕組みで?そもそも管理しているんですか?
曽山
管理はきちんとしています。これは国からの要請もあって、電磁的な方法でチェックしなければなりません。
井上
ああ、大企業だから規制が入るんですね。
曽山
そうです、従業員が一定数を超えると、厳密な管理が必要になります。長時間労働にならないよう、チェックしています。
井上
労働時間を短くする施策は、何かやってますか。
曽山
まず、可視化をきっちりしています。一方で弊社オリジナルの取り組みとして、“棚卸会議”を行っています。これは何かと言えば、年に2回、60分だけチームメンバーが集まって、業務の見直しをするというものです。スタートアップのビジネスって、どうしても予想外の業務が増えていき、労働時間が延びてしまいがち。だからいらない仕事がないかどうかを書き出して、効率アップを目指しています。
井上
けっこう出てくるんじゃないですか。
曽山
出てきますね。会議後にスッキリしましたとか、良く聞きます。でもいいチームだと、棚卸は普段からちゃんとできているから、その会議自体を止めるというケースもあります。
井上
それはカッコいいですね。
曽山
そこまで言われると、すごく嬉しいですし、逆に時間取らせて申し訳ない、とすら思います(笑)
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