株式会社バルーン 取締役CXO
本橋 徹様
TETSU MOTOHASHI
次のチャレンジを模索中に、現CEOから誘いを受けた。
井上
本橋さんは、もともとGoogleじゃないですか。なんで辞めて、いまの会社に入ったのでしょうか。Googleに入った経緯も含めて、これまでのことを教えてください。
本橋
私がGoogleに入ったのは29歳の時で、それまで勤めていた会社やお客様、さらにプロダクトなど全てのスケールを変えた世界を見てみたかったためです。そうした中、ちょうど得意とするインターネットマーケティングの領域でGoogleにご縁ができました。
井上
それで何年いたんでしたっけ。
本橋
5年半になります。もっと違うチャレンジがしたいなと思い始めたのが、いまの会社に入るきっかけです。
井上
Googleを出ようと思った時、いまの会社の親会社であるトリドールホールディングスは知ってました?
本橋
転職を意識し始めた頃は、詳しくは知りませんでした。転職活動としては、他の会社に話を聞きに行ったり、Googleの中のいろいろなオポチュニティにエントリーしてみたり。また、それまではクライアントワークがメインだったので事業側の企業に入ってデジタルを扱うなど、3つくらい方向性がありました。
井上
Googleの中のハードルに比べ、外部からのオファーのほうが受けやすかったということはありますか?
本橋
実際のところ、外部からの話はGoogleを辞めてまで行くポジションなのかな、と悩みました。そんな時、たまたま仲の良かった友だちが、私より先にGoogleを辞めて、小さなブティック型コンサルティングファームに転職したんです。その彼は一貫して食に関わっていて、いつかは食の分野で独立すると二十歳の頃から決めている人でした。
井上
そんな人もいるんですね・・・。
本橋
はい、経歴も首尾一貫していて、はじめにトーマツコンサルティングに入って広範囲に学び、次は外食の事業会社に移って経営企画をやり、次にデジタルを学ぶためにGoogleへ来たんです。そしてようやく独立かと思った時に、コンサルティングファームの人が「もっと経営を見てからでも良いのでは」と声をかけ、外食/小売のコンサルタントになりました。
井上
つまりその人こそが志水祐介さん、つまりバルーンのトップであると・・・!
本橋
そうなんです。当時彼は、トリドールホールディングスの経営企画の一員として、食材通販のサービスの立ち上げを始めたばかりでした
井上
それから志水さんと本橋さんは、どういうつながり方をしたんですか?
本橋
意見が欲しいということで、いっしょにご飯を食べながらアジェンダについて話し合いました。Eコマースの事業ってどう回していた、いまオムニセブンってどうなっている、などなど。その後、二人で話し合ったことを彼がまとめ、サービスの具体化を始めました。
井上
それで、彼から本橋さんに声がかかった?
本橋
すぐに一緒にやってくれないかという話になりました。私としても、海外のポジションを社内で得るのは可能性が低かったし、かといってすでにある会社でデジタルに関わるよりも、チャレンジとして面白いと思いました。また、EC×食の領域では、まだそんなに勝ち組もいない。ジョインしてもいいかなと思いました。
井上
ある意味、流れに乗ったような形ですね。
本橋
そうなんです。当時、彼と話していたテーマはEコマースであり、マーケティング的にどう闘うか、というものでした。ところが実際にジョインしてからの1年を振り返ると、ニーズに応えられる食材の選定や信頼性の醸成をはじめ、クレーム対応・品質管理・オペレーションなど、マーケティングの前にやるべきことが大量にありました。そのあたりは考えが甘かったというのがこの1年での学びであり、我ながら良く乗り越えたと思っています。
井上
連絡をいただいたのはごく最近ですが、それまでは余裕もなかったと・・・。
本橋
そうですね、Googleの人とかご挨拶をしないといけない人にも、とても会いに行けるような状況ではありませんでした。
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