商品を特定しにくい、多義的であったり、意図があいまいであったりするキーワードがあります。
たとえば、キーワード「ワンピース」の場合、コミックを探しているのか、ゲームなのか、DVDなのか、はたまたファッションのワンピースを探しているのか分かりません。服のワンピースだったとしても、人によって探しているブランド、色、サイズは違うでしょう。さらには、在庫有無や、配達速度などの商品ステータスによっても購入意図は変わってきます。
ウィンドウショッピングならば商品が見つかるまでページ送りをし続けるのも楽しいですが、カテゴリが分かっていたり、色が決まっている場合は、その条件で検索結果をさくっと絞り込みたいですよね。
上記のような種々の条件や状態で検索結果を絞り込む機能をファセットナビゲーションと呼び※、このファセットデータも検索結果の情報のひとつとして検索エンジンが返却しています。
大半のECサイトでは、下図のように検索結果左カラムがファセットエリアで、カテゴリなどで商品を絞り込めるようになっています。
ファセットデータは、商品に紐づくメタデータから生成します。検索エンジンはこれらの情報を検索対象(キーワードとマッチさせる情報)としても利用しますが、ファセットを生成するためにも用いているのです。
ファセットに利用できるデータ例
- カテゴリ
- 価格
- 発売元(メーカー・ブランド・出版社・レーベルなど)
- 作成者(著者、歌手、グループ、プロデューサー、作曲・作詞など)
- 色
- サイズ・型
- 産地
- 発売年月日
- 在庫
- レビュー数・満足度
カテゴリファセットを導入していないサイトはあまり見かけなくなりましたが、サイズ、色、容量、産地、CPU、画素数などのスペックファセットの導入はまだまだのようです。スペックデータが構造的に管理できていれば検索結果に表示することは可能です。お客様の必要としている絞り込みは何だろうということをぜひ考えてみてください。
※:ファセット(facet)という言葉は聞き慣れない用語かもしれませんが、もともとは宝石の切子面を指す言葉です。カッティングされたダイヤモンドをイメージすると分かりやすいかもしれません。宝石の切子面が転じて「いろんな角度から情報を捉える」という意味で使われています。
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